戸惑いの運命 7

ジュナが来てくれたおかげで 少しは マリナに笑顔は戻ったが 
やはりスンウたちに施されることは屈辱でしかなくマリナの心を暗くさせた。
だが これもこの国のため 逃れられないのなら進んでいくしかないのだ。
持ち前の強い心が マリナを奮い立たせたが しかし それさえも挫けそうになる。

ベッドの中で 朝ごはんを食べさせてもらうと・・・大事な体からといって 食事も排泄もすべて 
スンウたちにされて それもマリナの心を萎えさせたのだが・・・
隣の医療室のようなところに連れて行かれ 今は歯科治療に使われるような椅子に座らされている。

「少しでも緊張が解けるように。」

ということで 部屋のどこかでアロマが焚かれているらしく 甘いラベンダーのような香りがする。
が かえって それが この先に行われることを象徴しているようでマリナは 
大きくため息をついた。

「失礼します。」

スンウが そう言うと マリナの足首を椅子の下部についている革製の枷に繋いだ。

「えっ? なんで・・・」

「傷がつかないようになっておりますし 万が一のためですから大丈夫ですよ。」

万が一って なんなんだと口を開きかけた時 マリナを乗せた椅子の背が
後ろにゆっくりと倒れ始め 枷のついた足がそれに合わせて上がって行く。
その上 その足が徐々に開いて行くのだ。

「スンウ・・・ こんな格好 いや・・・ お 降ろせ!」

それに気付いたマリナが 上半身を起こしかけたが スンウの助手が
さっと現れマリナの腕を掴んだと思ったら 椅子の頭の後ろあたりについていた枷に
交差させるように繋ぎとめてしまった。

「なんで・・・ 僕だけ・・ もう・・・いや・・だぁ!!」

椅子は ある程度の角度まで倒れると止まったが 全裸のまま 
今まで他人に見せたこともない場所まで 何もかも隠すことのできない状態で
マリナの陶器のような白い体は 眩しいほどの光りに晒されているのだ。
その中で せめて 動く頭を必死に振り マリナは叫んでいた。
ある程度は覚悟はできていたものの こんな恥辱には耐えられそうにもなかった。

「マリナ様 先ほどのジュナ様のお言葉を思い出してください。
 このまま やめてもいいですが 皆様の期待を裏切っていいんですか?」

先ほどまでの優しかったスンウの声音は 厳しいものへと変わっていた。

「マリナ様だからこそ りっぱな半神になれるとみなさま 
 心から応援してらっしゃるんですよ。」

無防備な体勢のまま 上から厳しい表情で見降ろすスンウを マリナは 
怯えた目で必死に見つめていた。

「で でも・・・ 僕は・・・」

「それから マリナ様 これから ご自分のことを僕と言ってはいけません。
 『マリナ』とおっしゃってください。
 この世で 唯一無二の存在であるマリナ様ですからね。」

スンウは それだけを言うと 後は何も言わず マリナを見下ろすだけだった。

後は 自分で考えろということらしい。

マリナは それを 荒い息で胸を上下させながら見つめていた。

こんなこと耐えられそうにない・・・
恥ずかしいことばかりで この先 それは もっと増えるはず・・・
自分のことを名前で呼ぶなんて そんな甘ったるいこともいやだ・・・
でも・・・ でも・・・

大好きな兄上たちも 父上や母上も 自分のことを誇りに思ってくれてる。
でも こんな屈辱的なことの連続なのに どこが誇りなのか・・・
だけど 耐えられずにすべてを投げ出したら 父上たちは嘆き悲しむことだろう。
このことで 国が衰退するようなことがあったら 大切な国民になんと言ったらいいんだ・・・

「マリナ様・・・」

スンウが静かに呼びかけた。
先ほどまでの厳しい表情とは違って うっすらと微笑んでいた。
マリナの心を読み取っていたかのように。

「スンウ・・・ こんな恥ずかしいこと 耐えられそうにない・・・けど・・・」

「けど?」

「僕・・・じゃなくて・・えーと・・・マリナ・・・」

少し頬を赤らめて 自分の名をいうマリナにスンウは 本当に素直で可愛らしいお方だと
表情を一層緩めた。

「マリナ・・がんばるよ・・・この国のためだから・・・」

「はい マリナ様。みんなが ついておられますよ。
 それに マリナ様は強いお方ですから 乗り切ることができるはずと 
 スンウは信じております。
 さあ 始めます よろしいですね?」

マリナは 唇を噛みしめ しっかりと頷いた。

「さすがです マリナ様。」

しかし いくら決心しても 恥ずかしくて辛いことには変わりなかった。

「半神となられたマリナ様は お体すべてを使って 王子たちに気を与えるんです。
 手始めに今日は まず ここを解していきましょう。」

そう言うスンウの指が触れたところとは 高く上げられ尚も大きく開かれた足の中心だった。





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戸惑いの運命 6

「マリナ・・・
 マリナは 何で五人もいる兄弟の中で自分だけが 
 こんな運命なんだと思ってるだろう。
 まるで 違う世界に送り込まれたような・・・
 でも 父上も母上も他の兄弟もみんな お前の身を案じている。
 マリナが 半神であったことは この国にとって喜びでもあるし 
 私たち兄弟にとっても 誇りだ。」

マリナは そっと目を開け 語りかける兄の顔を見たが その顔も不安げに揺れていた。

「マリナが 兄弟の中で一番 性格も容姿も可愛らしく 誰にでも愛される存在だから 
 半神に選ばれて みんな当然だと思っている。
 でも やっぱり 心配なんだよ。
 と言っても それは お前が その器ではないからではない。
 お前が 誰よりも勇気があることは 誰だって知っているからな。
 だが やはり 同じ兄弟として お前だけが
 試練に立ち向かわなくてはならないことが辛いんだ。
 一緒に立ち向かえるのなら いつだって そうしてあげたいって みんな思ってる。
 だけど 半神になるのはお前 マリナだ。
 一人で頑張るしかないのだが これだけはわかっていてほしい。
 たとえ そばにいなくても みんなの心はいつもお前に寄り添っていることを。」

「兄上・・・」

マリナは 兄の心のこもった言葉が嬉しくて 涙をぽろぽろ零しながら 
両手を差し出して 身を屈めた兄の首に回した。

「ありがとう・・・ 僕 どうしていいかわからなくて・・・
 ひとりぼっちだったし・・・」

「お前は一人じゃないよ。」

ジュナは 両手でマリナの頬を包み込んだ。

「そうですよ。はい ジュナさま。」

スンウが そう言って ジュナに何か手渡した。
それは 小さなグラスに入った 葡萄色をした液体だった。

「心配になられた兄上たちが 一人ずつ毎日いらしてくださるそうですよ。
 これは 毎日 飲むお薬ですが・・・」

体の変化は 自然の流れに任せていても起こって行くらしいが 
変化に時間がかかったり停滞してしまったりすることもあるらしく 
それを促進させ 順調に起こさせるための薬だった。

「こうやって 毎日 大事なマリナに飲ませてあげることにした。」

兄ジュナは そう言うと そのグラスの液体を口に含み 身を屈めると
マリナに口付けて流し込んだのだった。
一瞬 驚いた表情を見せたマリナだったが すぐに目を閉じると 
それをこくんと飲み干した。
そのおかげか 強張っていたマリナの体から力が抜け ベッドに身を任したのだった。

「明日は ユソクが来るから。
 スンウ くれぐれもマリナを頼む。」

二番目の兄の名をあげ ジュナは戻っていったのだったが 重だるい体は変わらないものの 
マリナの心は少し軽くなったようだった。

「マリナさまは お一人ではないんですよ。」

優しくスンウにも言われ ベッドの中で 微笑むマリナであった。







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戸惑いの運命 5

翌日 マリナが目を覚ますと 見覚えのない落ち着いた色調の帳が目に入った。
ここがどこかわからずに しばらくぼっーとしてると その帳に外から指が
かかり少しだけ開いて 一筋の明るい光がさした。
それで やっと朝が来たこと そして 自分の運命を思い出したのだが

「おはよう マリナ。」

という聞き慣れた声にはっと体を起こそうとした。

「あ まだ 動くな マリナ。」

その声は 大好きな一番上の兄 ジュナであり その言葉のとおり 
体はだるすぎて動くこともままならなかった。
顔をしかめて また 枕に頭を埋めると ジュナは帳を開きベッドに近づいてきた。

「体が辛いだろう。スンウから聞いたよ。
 昨日から変化が起こってるって。」

まるで 一人違う世界に送り込まれたようで怖くて寂しくてたまらなかったマリナの心が
大好きな兄の言葉で一瞬に溶けて行き 目が見る間に潤み始めた。
その様子を見たジュナが かわいそうにとマリナの額に掛る髪を
長い指でそっとかきあげてくれた。

「うん? そんなに辛かったか?」

それでも マリナは自分は男なんだから泣きごとは言うまいと必死に首を振った。
そんな様子を見て ジュナはふっと笑みをこぼした。

五人兄弟のなかでも一番 整った端正な顔をもちながらも 
その笑顔は慈愛に満ちていると国民に評判の兄の笑顔に また マリナの心は温かくなる。

「どうやら 思った通りのようだな。
 人一倍 早く戦いに出て 男らしくありたいと思っているマリナだから 
 きっとショックを受けてると思って来てみたんだよ。」

「ショックっていうより・・・訳がわからなくて・・・」

「不安だったんだろう?」

優しく眦にたまった涙の雫を払ってくれる。
そこに スンウがやってきて ジュナとマリナに向けて深々と頭を下げた。

「スンウ 御苦労さま。どう? マリナの体の具合は?」

スンウはその言葉を受けて 失礼しますとジュナの前に出ると 
マリナの上にかかっている羽布団をそっと肌蹴た。
マリナが驚くことに 布団の中のマリナは全裸であった。

「ぃや・・・」

あわてて 手で隠そうとするのをジュナの手が止めたので マリナは思わず目を見張った。

「マリナ もう お前の体はお前だけのものではないのだよ。
 変化がわかりやすいように ここでは全裸で過ごすらしい。
 そうだろう?スンウ。」

「はい でも ここを出れば ちゃんと半神のための衣服を着ていただきますから ご安心を。」

マリナは 半神のための服というのが 少し引っかかったが 
とりあえず ここでだけだと思い直した。
スンウの手によって 足を開かされ ジュナに見せることになってしまった。

「ふむ・・・ うっすらと紅い線が入ってきてる。
 マリナも自分で見た方がいい。」

さっそく鏡が持ってこられ 開いた足の間に置かれると上半身を起こされて 見ることになった。

「あ・・・」

自分自身のそんなところを見たこともなかったが 確かに 
マリナ自身と肛門の間にうっすらと紅い線が見える。
ここに 新しく入口ができるらしいが 想像もつかなかったし 見たくもなかった。

また 横たえられると 力なげに目を瞑ったが そんなマリナに兄ジュナが 
そっと布団を掛けてくれた。






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戸惑いの運命 4

「信じられないのはわかりますが これは運命です。」

スンウは きっぱりとそう言いきると ベッドの上のマリナを抱き上げた。

「これから どんどん体が変化していきます。
 痛みが伴うこともありますが 私どもの治療で緩和できます。
 その前に お体を清めましょうね。」

そのまま 浴室へと連れて行かれるようだ。
脱衣所に立たされて スンウの助手に衣服を脱がされて行くが 
ショックのあまり マリナはふらふらとしながらされるがままだった。

「どう見たって男なのに・・・なんで 僕だけ?」

最後の下着も脱がされ 全裸を晒してしまうと マリナは自分の性器を力なげに見つめ呟いた。 
まだ 少年ぽさの残るマリナ自身にそんな力があるとは到底思えない。

「失礼ながら マリナ様声変りは?」

スンウに手をひかれ 浴室に入ると聞かれた。

「まだ・・・だけど 少し人より遅いだけだよ。」

マリナはむきになって言ったが 尚も スンウは続ける。

「まだ 体毛も少ないようですね。」

マリナは 思わず唇を噛みしめた。
確かに 二次性徴は遅く 少し気にしていたが
体も小さいので人より遅いだけだと思っていたのだ。

「では 女の方を好きになられたことは?」

マリナの前で跪いたスンウが見上げて言う。
しばらく その顔を見つめていたが 観念したようにポツリとつぶやいた。

「まだ ないけど・・・」

「はい このように条件は整っておりますし 先日の触診でも確認できましたから。」

そういえば 何日か前にこのスンウの診察を受けた。
その時は いつでも成人として 戦いに行ける体かどうかを調べているだけかと思ったのに 
マリナ以外は半神となる体かどうかを探っていたのだ。

「そんな・・・」

一段と項垂れてしまったマリナだったが 突然

「いたっ・・・」

と呻くと 全裸の下腹を手で抑えしゃがみこんでしまった。

「マリナさまっ!」

すぐにスンウが抱き上げ

「始まられたようだ。湯船の用意は?」

と助手に訊ね 用意されている湯気の上がっている浴槽へとマリナの体をそっと降ろした。

「まずは お体を温めましょう。」

ゆったりとした浴槽にたっぷりと湯は注がれており 
その中で身を横たえたマリナの下腹部を袖を捲くりあげたスンウがゆっくりと擦った。

「温めることで だいぶ痛みは楽になると思いますが。
 痛みを和らげる薬草と気分をリラックスさせるアロマオイルも入れましょうね。」

痛みが それでだいぶ和らいだのか 眉根を寄せて瞑っていた目をそっとマリナが開けて聞いた。

「一体 僕の体に何が起こるの?」

それを聞いて スンウは湯の中でマリナの足を開かせると 股間に手を伸ばし 
後孔とマリナ自身の間の会陰部分に手を差し伸べた。
マリナの体が びくんと跳ねたが それを宥めるように反対の手はゆっくりと下腹部を撫でている。

「ここに膣への入口ができます。兄上たちを受け入れるための。」

マリナは 大体想像はついていたものの ショックは隠せず 震える声で聞いた。

「で この僕が・・・兄上たちの子供を産むなんて言わないよね・・・」

「はい 生殖の機能はございません。ご子孫は 王子たちの奥方様がお産みになりますから。」

ふぅ〜とマリナは息を吐いた。

「あと胸が膨らみますが 母乳がでるわけではありません。
 そして 男性器も消失したりはしません。」

「つまり 兄たちを喜ばせるためだけの体になるということだ・・・
 僕は 戦場に行くこともなく このベッドで厭らしい女だか男だかもわからない体で
 兄たちを喜ばせる淫乱な半神とやらになればいいんだ。違う?」

マリナは 涙を浮かべ 口元にひきつるような笑顔を見せ言った。

「マリナさま 突然のことで ショックを受けるのはわかりますが 
 決してそんな娼婦のような言い方はなさってはいけません。
 戦地が遠ければ お供していくこともありますし 
 マリナ様のお力に この国の運命は掛っているのです。
 マリナ様の命の源の気を戦う方たちに送りこむのですよ。
 だから そういう体にお生まれになったことを卑下することなど決してしてはいけません。
 むしろ 誇りをお持ちください。」

「誇り・・・?」

「そうです。さあ もう少し 足を開いてください。ここも辛いでしょう。」

マリナは まだ 考えが定まらないようだったが 痛みにも耐えられず 
アロマの香りのする湯の中で そっと足を開いた。
そこにスンウの指が入り込み 会陰部分をそっとマッサージし始めると 
多少 痛みもやわらぎ アロマのせいか 段々とけだるい眠気が襲ってきたのだった。

「お疲れでしょう。どうぞ お休みになってください。」

マリナは そんな声を聞きながら耐えられずに そっと目を瞑ったのだが
その閉じられた眦から 涙がゆっくりと落ちて行ったのだった。 




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戸惑いの運命 3

おじいさまが王の時代は 今も栄えている国ではあるものの 
今とは比べられるものではないくらい栄えた国であったと言うのは聞いたことがある。

それが あのおばあさまの力・・・

そこまで考えて マリナは はっと気が付いた。

「それに さっきのおばあさまではないって?
それに 僕がそうなるって?」

わからないことが多すぎて マリナは混乱していた。

「先ほど王様が仰られてたように マリナ様は 半神なんです。」

半神・・・

「男の方としてお生まれになりましたが そのお体の中には女性のものを
兼ね備えていらっしゃるんです。
男性と女性二つを半分づつ持ち合わせ 国を繁栄させる力を持つ神のような存在だから 
半神と呼ばれ 崇められるのです。
だから 先代の半神が亡くなられた時には 王様以上のお葬式が行われ 
みな 悲しみにくれたのです。」

「ま 待って! 
僕は男! 正真正銘の男だって!」

マリナは そんな話は信じられないというように あわててベッドから降りようとした。

どう考えたって 自分は体も心も男なのだ。
それが あんな綺麗だったとはいえ おばあさまのようになるなんて 
信じられないし 絶対にいやだ。
しかし 腕を強い力でぐっと抑えられ逃げだすことは叶わなかった。

「この運命からは 逃げることはできません。
 まして この国の繁栄がかかっているのです。
誰よりもこの国と民を愛していらっしゃるマリナ様なら なお一層です。」

「そ そんな・・・」

マリナの目にまた 涙が浮かんできた。

この国のためというのは わかる・・・
でも この国のために戦うことを夢見ていたと言うのに・・・
そんな僕が 女性に・・・・

「女性になるわけじゃないですよ。
 先代は 他の王子たちの希望で外科的手術で 外見上も女性になられましたが 
マリナ様の兄上たちは それを望まれてません。
今のままのマリナ様でよいと・・・
まあ 女性器ができることで 多少丸みを帯びた体型になり 
胸も膨らみをもちますすが ほんの少しです。」

マリナは また 混乱してきた。

「待って なんで 僕の外見を兄上たちが決めるの?」

その質問に やっと核心に触れたと喜んだのか スンウは嬉しそうに微笑むと

「それは マリナ様のお体で 兄上たちに壮絶なほどの気力 精力 体力を
与えることになるからです。
 それによって ますますこの国は繁栄するわけです。」

体って それは 女性器を持った僕が 兄たちに・・・

「そうです。女性器だけではありません。
後孔でも 愛されることで出されるマリナ様の気によって 
力を与えることができるのです。
もちろん ご自身の男性器から出される精液は 
より一層の力を与えることができるのですよ。」

マリナの顔が 青ざめ 体が小刻みに震えだした。

「じゃ・・・ 僕は みんなの慰みものになるって・・・こと?」

「なんてことを! 神聖な存在と申し上げたでしょ。
 そのお力は 御兄弟にしか発揮できません。
 マリナ様のお力なくしては この国の幸せはないのです。
 だから 慰み物なんてとんでもない。
先代の半神をご覧になればわかるように 
この国で一番大事にされ尊敬される存在なのですよ。」

「そ そんな・・・ 僕は 普通に戦いに出るような男になりたかった・・・」

力なく マリナは呟くとしょんぼりと項垂れた。




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